ああ、シアワセ

「………っ。」

「仁?ごめんきつい?」

「ちげ……キモチイの。」

「仁っ…っん……。」

「もう……平気?」

「ウン…。」

「じゃ、体重かけて?」

「………っぁあ。」

「っあーー………。」

「はぁっ……っん……。」

ソファに座った俺の腰に跨がせて

バランス取りやすいように腰を支えてやる

が両腕を俺の肩に乗せてこっちを見下ろす

片手で首筋を撫でて、ゆっくりキスをした

「……ほら、見て。」

「……………。」

「ちゅっ………この体勢、ずっとガマンしてたもんな。」

「……ふふっ。」

「はー…深く繋がれてめいっぱい抱きしめられて、すげぇいいな。」

「うん。」

「顔も近いしキスできるし、おっぱい触れるし?」

「もー。言わなくていいからー。」

「嬉しいの。近くにいれて。」

「うん………。」

「はぁっ……… …。」

「……キスして?」

「ん……。」

「……っ。こっちも…。」

俺の肩につかまったまま

二の腕できゅっと胸を寄せる

大きくて柔らかいおっぱいは

少しひんやりしてて

昼間の日焼けのせいで

水着の形に白く浮き上がっていた

「おっぱいだけ、白い。」

「え?」

「水着の痕。」

「ああ…。」

「大事なとこだけ、隠したいとこだけ白くて、すっげーエロイ。」

「バカッ。」

「………今は、俺だけのだかんな。」

「ん……。」

「ちゅっ……。」

「っふ……。」

「はぁっ………愛してる。」

「……仁……あたしも…愛してる…。」

「ああああバカバカバカ…っ。」

「………………?」

「ナカ……うねうね動いてるってお前…。」

「え?え?」

「奥に引き込まれる。つか、もうこれ以上無理だけど…当たってるし天井に。」

「やだぁ……っちゅ。」

「っんん…っ。」

「じ……ん…っ。」

「腰ちょっと揺すってみて。」

「……っあ、あっ……んー…。」

「痛くない?キモチい……?」

「ん……キモチ……っい………っっっ仁…。」

「ん?どした?」

「……キモチよすぎ。」

「いんだよ()

「やぁっ…。」

「いいって…わかるから俺。」

「えっ……?」

「いきそうなの、わかるから。」

「仁ー……。」

が俺のおでこに自分のおでこをつけてる間に

両手を繋いでぎゅっと握りしめる

顔を離さないまま至近距離で俺を見つめて

せつなそうに唇を見下ろす

がキスを欲しがってるときの合図

そして視線でキスを欲しがるのが

もういきそうって、合図

「ちゅ……………っ…。」

「ん………。」

「……………?」

「………大好き。」

俺の手をキュっと握り返して

泣きそうな声で

の息と一緒に唇が俺の唇に触れた

伏せたまつ毛が愛おしくて

掬いあげるように唇に、おでこにキスをした

限界が近いのを、 の体が俺に訴えてる

腹筋に力を入れると

くぐもった声が耳元に降ってきた

「………っっ。」

「はぁっ……っあ…。」

「んっ……んっ……。」

「くっ………うう…っ。」

「仁……仁っ……。」

「…………ん?」

「……っ、……いい?」

「………ウン、いいよ…。」

「…………っ、あっ……あっ…。」

「いいよ……。」

「アッ……っ、………っっっ…ぁあっ!!」

「………っ、はっ…。」

「っ…………。」

「…… ?」

「じっ……ん……。」

「ふふ……力抜けよもう()

身体を強張らせたまま

俺にしがみついて離れない

俺の肩に顔を埋めて

上がった呼吸を整えようとしてる

その様子があまりに必死で余裕なくて

すっげぇかわいかった

「ん……。」

「すんごい締まったな。もう離してもらえねぇかコレ。」

「痛くない…?」

「平気。つーかグイグイきてやべぇ。」

「じゃ…仁も……。」

「………なに?」

「仁も……いって。」

「………ちゅっ。このまんま?」

「……………仁の好きでいい。」

「いんだよ?言いな?」

「……仁が……上になってシて…。」

「………じゃ、倒すよ?」

「んっ……ハァっ…。」

そのまま の体をゆっくりソファに倒す

この時の はいつも

俺と身体を離しながらじっと俺を見上げてる

手はずっと俺に吸いついて

まるで離れたくないみたいに

それが可愛くて

覆いかぶさって絡み合うようにキス

身体を起こすのと同時に頭を振って髪を後ろにやると

水着の痕に白く浮かび上がった胸に

俺の汗が落ちた

優しく微笑んで、頬を手で包んでくれる

“アタシのなかでいって”って

え?考え過ぎ?

いやいーじゃん

の目がそう言ってるみたいなのっ

シアワセなのっ

「あー……。」

「仁……。」

「手ぇ離すな。目もそらすなよ…?」

「うんっ……っ、ぁっ…。」

「あー……っ、あ…。」

「はぁっ…はぁっ……。」

「………いい?」

「……うんっ、ぁ……。」

「あー……っ、あ、ぁあーー……。」

「っ、仁…………。」

「…………はっ……ぁ…ぁ!!」

「ッッ……んぅ………。」

「……っは、はぁっ…ぁあっ…。」

「はぁっ、はぁっ……。」

「はーー……。」

あー…………

頭真っ白、酸欠

の髪に顔を突っ込んで肩で息をして

優しい手が俺の頭を撫でた

愛おしくてせつなくて

気が遠くなりそうだった

「…………仁っ…。」

「………ちゅっ。」

「ん…………ちゅ…。」

「………はぁっ、あー……愛してる。マジ。」

「あたしも……。」

「……ははっ。目ぇ合わせたまんまいくのやべぇな。」

「うん……。」

「お前もさっきこんなだった?」

「そうだよ…。」

「すんげ……見つめ合っていくだけで体中熱くなんじゃんね。」

「ん……。」

「ハァ…っ………。」

「あっ。」

「え?」

「待っ……て…。」

「……どした?痛ぇ?」

「……ぎゅうして。」

「…………ん。」

「フゥっ……あ………ぁいしてる…。」

「ん……ちゅっ……。」

「仁………。」

「んー?」

「……仁がいると、しあわせ。」

「………俺もしあわせ。」

「ふふっ。」

「はは。こんなバカっぷりピーにも見せらんねぇな。」

「そうかもね()

「どっか痛くない?身体は?」

「大丈夫だよ。優しくしてくれたでしょ。」

「んなことねーよ。必死っつーか余裕なかったし。」

「ううん。優しかったよ。」

「………もー、そういうこと言わないの。」

「え?」

「またしたくなっちゃうじゃん。」

「…………してもいいよ。」

「ん、そのつもりでいる。」

「ふふ()

「どっかぶつけたりとかしてねぇ?」

「たぶん。」

「ごめんな。久々だったのに、結局最後までソファでしちゃった。」

「ううん。仁が抱いてくれるなら場所なんてとこでもいい。」

「………今の。」

「え?」

「録音しとけばよかった。」

「バカ……ちゅっ。」

「あー……もう、ベッド行くのめんどくせぇ。」

「あたしもー。」

「でも狭いよね。」

「ん?あたし、仁のお腹に乗ってるの好きだから平気。」

「俺窒息死するわ。」

「ちょっとっ!どういうことよっ。」

「あっは()

「………それ、気持ちいい。」

「あ?」

「うっとりしちゃう。」

「…………頭なんて毎晩撫でてんじゃん。」

「そうだけどさ…。」

「好きなの?」

「うん、好き。仁が毎日してくれることの中でも特に、好き。」

「ふぅん。」

「終わった後は特に、腕の中にすっぽり入れてずーっとしててくれるじゃん。」

「あー、俺のだよっていう、意思表示。」

「誰に?」

「………………くまのタンタンに?」

「なんでよ()

「いやいや、なんかー() 最初はもー、余韻で愛おしくてぎゅってして撫でてたんだけど。」

「ん……それだけで嬉しいよ。」

「でもな?なんか、お前が撫でられんの好きだってことになんとなく気づいて。」

「うん……。」

「俺がしたくてやってんのに、お前がそんな嬉しそうにすんだと思ったら。俺が嬉しくて今度は。意味わかる?」

「ふふ……。」

「今はもう、やんないと落ち着かない。」

「………嬉しい。」

「よかった。」

「仁は世界一だ。」

「は?なんの?」

「世界一の恋人で世界一の旦那さんで世界一のパパ。」

「じゃーお前も世界一じゃん。世界一の男の奥さんじゃん。」

「そう?」

「じゃねぇの?」

「………ちゅっ。」

「あーやっべぇ俺ら。完全バカだわ。」

「でもいいもんっ。だぁーいすき!」

「へっ、バーカ()

「いいじゃん。言いたかったのー。」

「俺も好き。」

「……うん。」

「ずっと好き。」

「うん。」

「お前がばあちゃんになっても好き。」

「その時は仁だっておじいちゃんだよ。」

「ラブラブなうぜーじいさんばあさんになんだろうな。」

「ウザくないよかわいいよ。」

「そう?」

「うん。かわいい。」

「………ちゅっ。」

「んふ。ちゅー。」

「チューって口で言うな。」

「ハハハ。」

「ほら、風邪ひくまた。ちゃんとベッドいこ?」

「その前にシャワー浴びたいよ。」

「そだね。ほら、おいで。」

「一緒に入るの?」

「この状況で別々に入る意味がわかんねぇ。」

「はいはい()